パーソナルインタビュー企画 vol.2 アディダスジャパン株式会社 津野さん 

2016/03/10

Adidas津野さん写真

「津野さんが転職を考えたきっかけは、どのようなことがきっかけだったのでしょう?」

新卒で選んだ会社は、日系の大手グローバル食品メーカー。当時は身近なものを扱いたい、そして将来は海外に行って仕事をしたいと
考えていましたね。

幼少期をアメリカで過ごした経験や大学時代に海外ボランティアに深く関わっていた経験から、自分の語学力や海外で培った感覚を活かして仕事をするということを主眼に置いての選択でした。

その会社に在籍した期間は約8年。そのキャリアでの最後の2年間は入社当初に思い描いていた海外系の部署で過ごしました。
扱っている商材はすべて海外向けのもので、日本にいながらも海外とやりとりを頻繁に行ったり、時には海外へ出張するような経験もさせて頂きました。その先には海外赴任も見え始めてました。

でもちょうどその頃プライベートでの変化があり、赴任がなかなか難しい状況になったので、キャリアチェンジを考え始めました。
その時、これから先の人生、まだ30年くらい働くことを考えたときに、自分は一体何をすべきなのか、何がしたいのか、どう自分を表現したいのかということを考え始めました。

そのときに、真っ先に思い浮かんだのがスポーツ。
自分は小さいころからサッカーや野球、バスケ等、スポーツまみれの人生を送ってきました。
社会人になってからしばらく遠ざかってしまっていたのですが、社会人なりたての時期、いろんなことが上手くいかなくて、心も体も落ち込んでいたときがありました。当然仕事の結果もなかなか出づらくて、負のサイクルに自分を追い込んでしまっていたんです。
でも自分自身を変えよう、奮い立たせようとしたときに、昔やっていたことを思い出して、もう一度無理矢理にスポーツをやり始めたんです。

スポーツをするとやっぱり最初は体が疲れるじゃないですか。
でもやっていると、むしろエネルギーをもらって、心も体もまた元気になってきたんです。そして仕事も軌道に乗り始めた。
全てが上手く回り始めたんです。
元々スポーツは大好きでしたが、そんなことがあってか、スポーツというのはやはり自分にとって大きなものだという感覚を改めて持つようになったんです。子どもの頃に感じていたスポーツへの思いとはまた違うものです。
こうしたきっかけ、気づきがあったからこそ、キャリアチェンジの際に自分のやりたいことを改めて考え始めたとき、
スポーツというものが頭に浮かぶようになったんです。

そんなときに松田さんから連絡をもらって。

「スポーツ好きな方は多いですけれども、スポーツの効能をそんな風に体感している人は多くないかもしれないですね!では、最初からスポーツ領域と決めて転職活動をされていたのですか?」

いいえ、まったく。
前職の中で、スポーツ関連の部署があるにはあったんです。
ただ、組織も大きくない上、異動するのは難しいということがわかって。
外に目を向けてみようと考えたときには、実は初めは一旦スポーツという分野はリセットして、もう少し幅広く見てみようと思っていました。
やっぱり転職を考えるにあたり、自分が歩んできたキャリアを活かしたいという気持ちも当然あったので、少し悩んでいましたね。

実際に松田さんとはいろいろなお話をしましたし、企業もいくつか見させていただきました。

「懐かしいですね。やりたいことの中に英語教育もあったので、その関連の企業なども検討しましたよね」

そうでしたね。
松田さんと本当にいろいろお話させていただき、提案を頂き、さまざまな企業を見ていく中で色々な角度から自分の進むべき道が見えるようになってきた。
いま思えばそれは回り道ということではなく、それこそが大切な一つのプロセスだったように思います。
そして、結果的にスポーツに戻ってきた、という感じです。

この「戻ってきた」、ということが大事なんです。

「当社からアディダス様を紹介された時はどう感じましたか?」

「うわっ来た!マジか!?」と思いました(笑)。

ただ、最初に松田さんからお話をいただいたときは、まだアディダスが採用を開始するかどうかはっきりしない状態だったんですよね。

それでも、アディダスというフィールドで、これまでの自分がやってきたことを活かせる、かつ新しいチャレンジもできるという両側面があって、
もうこれは挑戦するしかないと思いました。
採用開始が決まり選考が始まってみると、あれよあれよと言う間に進んだのですが、運命的に1次面接の日が僕の誕生日と重なって。
「これは絶対受かるだろう!」という気持ちになったりもしましたね。

「アディダスさまのポジション内容をご説明したときに、津野さんが“この仕事ならできる!”といってくださったことがすごく印象的です。選考中の不安はありませんでしたか?」

不安はやっぱりないわけじゃないですよね。でも自信を持って臨むようにはしていて、入社後の自分の姿を想像しながら、自分を信じて挑みました。
業界が違うわけなので、足りないもの、補わなければならないものは当然あります。一方で、これまでの経験で通用するものもあるので、そこはしっかりとアピールするようにしていました。

- でも結果として、津野さんは即戦力としてご活躍いただけるという高い評価で内定が出ましたよね。

内定が出たとご連絡いただいたときは、声がでるほど嬉しかったです。
高い評価も嬉しかったけれど、プレッシャーももちろんありました。

「決断される時には、迷いはありませんでしたか?」

当然、大きな決断だから迷いますよね。
本当に自分に合っているのかわからない。今の環境を捨てるのがいいかもわからない。
日系企業から外資系企業へ移るハードルも高い。
ですがそうした想像が真実なのかは究極、入るまではわからないし、入ってもしばらくはわからないことですよね。

でもそこで決断できたのは、それがやりたいことなのか、自分の目指したい姿なのかがはっきりしていたからで、僕の場合は、一番強い気持ちは、スポーツに関わりたいという気持ちだったと思います。

家族にも、最初は転職することそのものに反対がありました。
超安定優良企業で、今後も何不自由なく過ごせるであろうに、その環境を捨ててまで転職する必要があるのかと。
でも、その転職先が、スポーツに関わること、そしてアディダスであることを伝えた瞬間に、家族の反応はガラッと変わりました(笑)。
あああ、それならいいんじゃないと。

「実際にご入社されてどうですか?」

最初の数ヶ月は、正直大きなストレスがかかりました。
でもそれは、自分にとって試練でもあり、乗り越えなければならないステップなんだと自分で受け入れて、消化していきました。
そしてそれを乗り越えることが出来た。

-何が一番大変でしたか?

一つは、スポーツ業界のマーケティングをやる上で、営業現場を経験していないというのは大きかったと思います。
僕の仕事は、売場に直結する仕事なのに、そこでの経験がない。その経験のなさを埋め、現場感覚を吸収していくのに時間がかかりました。
でも営業からはいろいろ求められる。それに応えられないというストレスがありました。

-でも津野さんは、食品メーカー時代に現場のご経験をされていますよね。

はい。それでもやっぱり商材が変わると、商習慣が変わってしまう。
前職で扱っていたのは食品であり、消費財に近い領域だったので、単価や買い方も全然違いますし、学ばなければならない違いはいろいろありました。

もう一つは、会社が大きく変わろうとしていた時期で、その荒波に直撃したことでした。笑

また、前の職場では当たり前であったことが当たり前でなくなります。
人脈的なものがなくなるので、社内で誰に聞けばいいかわからないから、誰に聞けばよいかを聞かなければならなくなる。
何の情報がどのようにどこまで伝わっていて、どこまで伝わっていないか。全てに対して暗中模索で進まざるを得ない。

でもその辺を1つ1つ解きほぐしていって、周りのサポートも得ながらそういうものがいつしかネットワークとして張り巡らされてくると、会社の流れのようなものがわかってきて、仕事も前に進むようになりました。
その過程ではすごく悩み苦しみました。苦しみながらも、自分で冷静に考えて行動することを続けました。

「そんな苦労も乗り越え、転職してもうすぐ1年を迎えようとされていますが、今どんなことを感じていますか?」

まず、好きなスポーツに四六時中かかわれているのというのは本当に嬉しく、ありがたいことだなと思っています。
仕事をしていても、自分が消費者の立場でスポーツをしているシーンを思い浮かべながら、プロモーションを考えるのは本当に楽しいことです。

アディダスが契約する数々スター選手の方々の撮影などに同行したり、取材をしたり、イベントを開催したり。
世界のスポーツシーンの最前線で、こんなにも身近に、ファミリーのように仕事をさせてもらえることも、アディダスだからこそと感じます。
同僚もスポーツが好き、アディダスが好きという人たちの集まりなので、普段の会話からスポーツの話題が多く、そうした環境もすごく楽しんでいます。会社の中がスポーツで溢れてますよ。

また、僕の上司や関わっているプロジェクトメンバーの中には外国人の方もいたり、会議も時に英語のみ、資料は英語がほとんど等、社内で英語に触れることが本当に日常的で、そうしたところも気に入っています。

内定が出た瞬間、本当に嬉しかった。
でも当時は、転職してよかったのかどうかは当然わからなかった。
入社し大変な時期と対峙して乗り越え、それがチカラとなり、自信になってきた今だからこそ、転職して本当によかったといえる。
この1年は自分にとって大事な1年、大きなステップになったと思っています。

今はすごくモチベーション高く過ごせていて、いろんな目標ができました。

「イキイキと輝いている津野さんのお話が聞けて本当にうれしいです。最後に、今持っている目標はどんなものなのか是非教えてください」

今は対流通向けのマーケティングをしているのですが、将来的には、もう少し商品寄りのマーケティングに関わってみたいという気持ちがあります。
また契約選手のケア、アンバサダーマーケティングのような領域で大好きなサッカーに、そしてワールドカップにも関わってみたいですね。

ワールドカップというサッカーでの世界最高峰の舞台も、世界のあらゆるメーカーの中で一番近くにいるのがアディダス。
チャンスには恵まれている場でかつ、決して手の届かないところにいる感じはしないので、いつか実現したいですね!

-津野さん、今回は貴重なお話を本当にありがとうございました!
これからのより一層のご活躍をヒューマンシップ一同、心より応援しております。

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